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更新日時:2007年8月31日

無症候性脳梗塞について

脳のMRI検査をしてみると明らかな神経症状や、脳卒中の既往がないのに、脳梗塞が見つかることがしばしばあります。それが無症候性脳梗塞です。
多くはラクナ梗塞と呼ばれるもので、大きさは2〜20mmで、ほとんどは5mm以下の小さなものです。大脳基底核や視床など、深部にできます。 また、症状を現しにくいサイレントエリアと呼ばれる領域に脳梗塞を見ることもあります。

脳ドックを受けた方の10〜16%に無症候性脳梗塞が認められるとの報告もあります。
無症候性脳梗塞を有している人は、有してない人に比べ、将来、大きな脳梗塞や脳出血に進展する危険性が高いと考えられています。

危険因子としては、高血圧が特に重要とされます。
その他に、糖尿病、高コレステロール血症、喫煙、虚血性心疾患、心房細動、頚動脈狭窄性病変などがあります。

無症候性脳梗塞は高齢者の多く、男性に多いといわれています。
また、無症候性脳梗塞は、一部の認知症の危険因子と考えられています。
さらに、初老期〜以後のうつ状態には無症候性脳梗塞がしばしば認められ、脳卒中の高い危険性を有しているという報告もあります。


【写真1】無症候性ラクナ梗塞


【写真2】無症候性ラクナ梗塞

無症候性脳梗塞の治療では、危険因子の管理、特に高血圧のコントロールが重要です。 また、無症状でも脳動脈や頚動脈に強い狭窄を有する場合や、梗塞が多発性の場合、心房細動など心疾患を有する場合などは適切な治療が必要と考えられます。
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